まいどおおきに!イクメンは1日にしてならずと改めて感じてる系オカン、さとえみです。
満を辞してですが…我が家のベルギーイクメン夫の「ビギニング」をお伝えしようと思います。
彼は最初の頃…

満を辞してですが…我が家のベルギーイクメン夫の「ビギニング」をお伝えしようと思います。


ベルギーの人は基本的に子連れの人にはとても優しいです。
それは自身が子育てを経験していなくてでもです。
ベルギーでベビカーを押しながら街中を歩きますと皆んなが道を譲ってくれ、階段に差し掛かるとこぞって手伝ってくれます。国全体がそのような感じなので夫も子育てに関する基本的なことを想像する力は元々備わっていました。
妊娠出産をあんまり分かってなかった我が夫
オカンのつわりはそれはそれはヒドいものでした。
起きているとき断続的に起こる吐き気、水を飲んでも吐き、ついにはトイレの床に座り続ける「トイレの住人」に。体重もみるみるうちに減っていき地獄のような日々が続いていたときに我が夫が放った言葉が「何故そこまで派手に吐くの?」「何かのアピールなの?」というものでした。
質問をされてもこちらも初めての妊娠出産で勝手が分からず、こっちこそ教えて欲しいわとキレ気味になりました。
ベルギーの人は基本的に子連れの人にはとても優しいです。
それは自身が子育てを経験していなくてでもです。
住んでいる町は「子どものための町」と標榜しているくらいですが、妊娠出産に関しても男性側が女性並みに知っているかというと…かなり怪しいのではと思うのが実体験から思うところ。
なあんだ、やっぱりヨーロッパの子育てに向いているとされる国でもこんなもんなんやと思った矢先…。
「つわり」や「寝苦しさ」を軽視したベルギー人夫。
今でこそイクメンやスパダリの名をほしいままにする我がベルギー人夫ですが、最初からそうだったわけではありませんでした。
もちろんイクメン大国のベルギーなので一般的な知識として子どもに関する知識は日本の男性よりもあったと思います。
しかし「知っている」のと「実際に目の当たりにする」のとでは超えられない壁があったようで、第一子妊娠中の私が毎日毎時間のようにゲーゲー吐く姿を見て信じられないという様子。
果ては「何故そこまで派手に吐くの?(吐く時の音がうるさいもよう)」「何かのアピールなの?」と言い放つ始末。
お腹がどんどん大きくなり仰向けになって寝るのもうつ伏せにもなれない頃も「眠れない」「細長い抱き枕を買いたい」と言ったらまた「大袈裟な」と一蹴されてしまいました。
ベルギーをはじめとするヨーロッパの諸外国は子育てに理解があると聞いていたのに、こんな調子で子育てにちゃんと参加してくれるんやろうか?そんな風に思っていた矢先…
助けてくれたのは働くベルギーの女性たち。
そんな時に思いがけず「援護射撃」をしてくれた人たちがいました。
漫画にもあるとおりベルギー人夫の仕事仲間の人たちで、仕事の休憩時間の雑談の中で夫の言動を訂正してくれたようなのです。
ベルギーの女性の就業率は90%以上。それは出産をした後もです。
子育てをしながら仕事をするのが当たり前なベルギーの女性は、妊娠出産を軽んじる発言を見逃さずに
思いがけない援護射撃
子育てに関する雑誌で、抱き枕を使えば横向きに寝ることが出来ると知り、ベルギーにも似たようなものが存在しているとインターネットで確認して。
一人で買いに行くのはまだ土地勘もなかったので「これを買いたいのでこの店に一緒に行って欲しい」とベルギー人夫に頼むとまた大袈裟なことを言っていると思ったのか「何故これが欲しいと思うのか」 「他のもので代用できないのか」「そんなに眠れないものなのか」と聞いてきます。
つわりの頃の記憶を反芻しながら、一人でどうにかして買おうと思っていたら…
そんな夫の態度が一変しました。
どうやら仕事の休憩中に今回のことをネタとして披露したら、仕事仲間にボコボコに怒られたようなのです。
仕事仲間は女性が多く、出産後も働く人が多いベルギーで今回の我が夫の態度は「地雷」だったのでしょう。
完膚なきまでに妊娠がいかに大変か、私が言っていたことが大袈裟ではなく一般的な願いであるかをこんこんと説明され、悔しさに涙を滲ませながらその抱き枕等が売ってある専門店に行こうと誘ってくれました。
「ケチ」とも言われたのか、「他に欲しいものがあれば全部買う」と想定していなかったマタニティ用のコートなどいろいろ買って高額のお買い物。買い物自体が久しぶりだったので良いストレス発散にもなりました。
あまりの態度の変わりように驚きつつも、嬉しい方向に変わってくれたことがありがたくて仕方がありません。
それ以来ちゃんと子育てしているかも常に同僚にチェックされ、私からもなんやかんや言われるようになったベルギー人夫。
こうやってイクメンは周りの人に作っていって貰っているんやろうな〜と真理を垣間見た気がするオカンでした。
ほなまたね!







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